書評:勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

4 月 13th, 2008

 ★★★★☆

 勝間和代さんがまだメジャーになっていない頃に出版された「インディでいこう!」の改題版。
 仕事の仕方や学習法、キャリアの作り方といったテーマについて、主に女性が社会人としてインディペンデントな生き方(書中では「インディ」と表記され、これは依存性の高い「ウェンディ」と対比されている)をするために、という視点でまとめられている。

【主な内容】

 1)インディの3つの要件

  ①年収600万以上を稼ぎ
  ②いいパートナーがいて
  ③年をとるほど、すてきになっていく

 2)3つの要件の根拠

 片手間の仕事と見なされずに一人前に生きていく上で目指す水準が①で、これは女性の平均給与の上位10%に入る水準になるということ。経済的事情と幸福感は統計的に相関関係があるので、パートナーの選び方も大事だということ。そして若い女性ゆえの特権を売り物にして①②を達成していると、年とともに価値が逓減するので、年を取るほどに素敵になるような生き方を選ぶこと。

 3)インディペンデントな生き方を実現する6つの約束

 「じょうぶな心」
  約束1.愚痴を言わない
  約束2.笑う、笑う、笑う
  約束3.姿勢を整える

 「学び続ける力」
  約束4.手帳を持ち歩く
  約束5.本やCDを持ち歩く
  約束6.blogを開く

【本書の特徴】

 1)女性向け視点で書かれていること
 ジェンダー・バイアスがあるわけではないが、現実にビジネスにおいて男女の環境の違いがあることを指摘し、女性の立場からキャリアを築いていくための視点を簡潔に整理している。

 2)入門レベルで分かりやすいこと
 勝間氏の最近の本が高レベルのリテラシーと成長意欲を読者に求めるのに対して、この本では比較的取り組みやすい内容が紹介されており、入門編として適している。特に女性でキャリアを考えていきたい方が最初に手に取る一冊としては手ごろであるだろう。

 3)読みやすいこと
 新書で持ち運びやすいし、文章も大変分かりやすい。著者の体験が織り交ぜられているので、お説教のようにはならずに、違和感なく読み勧めることができる。但し読んだだけで「インディな女性」になれるわけではないので、書かれていることを一つ一つ真摯に受け止めて行動していくことが大事だろう。

【筆者紹介】

 勝間和代
 経済評論家、公認会計士。
 アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。
 2005年、ウォールストリート・ジャーナルから「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれる。2006年、エイボン女性大賞を史上最年少で受賞。

 書名:勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド
 著者:勝間和代
 出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン
 初版:2008年

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