Archive for 6 月, 2008
土曜日, 6 月 28th, 2008
望と稔は12月教会のイベントに行く事にした。
★★★ホテルでするらしい。歩は望の両親に
預ける予定だ。望はあと少しで楽になれると
思った。
今まで、保健婦さんから「保育所に預けたら??」
と言う話もあったが、望は保育所に毎月払うお金が
ないとその話は断った。望も保育所に預けられたら
楽だろう。。とは思ったが。。自分が子育て出来ない
と認めるようで嫌だった。自分の手で歩は育てたい。。
そう望は強く思った。
でも、望はとても疲れていた。
ある日、車で教会に行こうとした道中、
道は凄い渋滞だった。望の運転している車は
ミッション車だ。とろとろ車が動いている中、
望は居眠りしてしまった。ドーンっと言う衝撃で
望ははっとした。前の車に追突してしまった。
そんなにお互いの車は傷ついていない。
追突された側の運転手が「念のために警察行きましょう。」
と言ったので、望は車を運転して、警察に行った。
そして警官に「何故追突したか?」と聞かれたので
「一瞬、眠ってました。」
と望は正直に答えた。
思ったより、警察の取調べは早く終わった。
一応、望は稔に電話をした。
「今警察にいるの。事故しちゃって。」
稔は「そう」と気のない返事。
望はその後、教会に行かないと。と思い
車を運転させた。
また渋滞だ。。
望はまたうとうと眠ってしまった。
またドーンっと言う衝撃で望は目が覚めた。
今度は前の衝撃よりちょっと大きいなぁ。。と
望は思った。追突した車を見ると、トラックだった。
運転手がちらっとこっちを見て、自分のトラックが
無傷だと知るとそのまま立ち去ってしまった。
望の車はフロントが凄く凹んでいた。
望はそのまま教会に行った。いつものように
教会の集会に出た。
稔から電話が教会にかかって来た。
「大丈夫か??俺、いったん会社を抜けて
警察に行ったんやで。」
望はいつも優柔不断な稔の行動にびっくりして
「本当??それなら待っていたら良かったね。
じゃ、迎えに来てくれる??」
と言った。
稔は優しく「うん良いよ」と答えた。
そしてその日は稔の運転で家に帰った。
その数日後、事件は起こった。
望は今までが最高に不幸な時だと
思っていたが、それよりもさらにこの事が
不幸な出来事だと思ったような事が
望に起こってしまった。
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金曜日, 6 月 27th, 2008
この間の苛立ちは何だろう??と望は疑問に
思い、近くの心療内科に行った。
そしてコスモス畑で起こった事を先生に話した。
望はもう一度、同じ質問を違う先生にした。
「私の病気は何ですか??」
先生は「感情障害だ。。」
「感情障害??」望はその病名にも
何だか納得しなかった。
そして、ある日、家で英会話の無料体験が出来る
と言うチラシを望は見て、歩に習わしてはどうか??
と稔に相談した。稔は「良いんじゃない。」と
納得した。望は早速、英会話塾に電話してみた。
「チラシで見たんですけど、うちの娘を無料体験して
みたいですけど。。」
と望が言ったら、その英会話塾の人が
「いつそちらに寄らしてもらったら良いですか??」
と言ってきて、望はその日にちを決めた。
その日になった、2人英会話塾から来たと言って来た。
そして色々な物を用意して歩に色々英語の遊びを
した。そして、後で望に言った。
「このお子さんは賢いですね。2歳でこんなに
出来る子は見たことがない!!今がチャンスですよ。
英会話するチャンスは。今やっていた様な事を塾でも
します。それを繰り返し家でも毎日少しづつやっていただけたら
良いんです。どうですか??」
望は考えた、「旦那に聞いてみないと。。」
そしたら、「旦那さんがいる時に来ます。
いつ頃帰ってきます??」
と言われたので望は稔が帰ってくる時間を
話してしまった。
稔が仕事から帰って来て、望は稔に
今日あった事を話した。稔は
「歩に英会話習わしても良いんじゃない??」
と楽観的に言った。
望は「お金はどうするの??送り迎えは??」
望は不安になった。
そして、稔がいる時間に英会話塾の人がやってきた。
そしてお金は分割でいい事。送り迎えは望がするって事。
を稔に話した。稔は納得した。でも、望は納得できなかった。
「今、体の調子が悪いのに、娘の送り迎えなどできない!!」
「そこを可愛い歩ちゃんの為にお母さんちょっと
頑張ってください。」
と英会話塾の人が言うので、望はしぶしぶ了解した。
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木曜日, 6 月 26th, 2008
結局、望は少しづつ薬を減らして、とうとう薬を飲むのを
止めてしまった。そして、病院に行く事も止めてしまった。
そうするとまただんだんしんどくなる。
そういう時に望の友達から電話がかかってきた。
「コスモス畑に行かない??」
この誘いに望は嬉しかった。
「もちろん行く!!」
何も考えず望は即答した。
「じゃぁ、お互い家族3人で行こうね。」
そう、望と歩と稔の3人で。。
当日、望は朝早く起きて、お弁当を作った。
車で待ち合わせのコスモス畑まで行った。
渋滞でとても時間がかかった。
望はそれだけで疲れてしまった。
友達と会った時は嬉しさより、苛立ちが
望の心の中に一杯になった。
でも、みんな望の苛立ちに気付かず、
どんどんコスモス畑の方角に行った。
私の気持ちも知らないで!!望の苛立ちは
どんどん大きくなった。
振り返ってみると、みんな私の事心配して
励まそうとしたんだなぁ。。と望は考えるのだが。。
でも、その時の望は相手の気持ちを考える余裕など
なかった。
だから、とうとう望は「もう帰る!!」と言ってしまった。
そして、友達をおいて帰ってしまった。
望は稔に帰りしな、延々と「何故疲れてるのに
こんな所に連れてきたの!!コスモスだって
ちっとも綺麗じゃなかったじゃない!!」
と感情のまま稔に怒った。
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月曜日, 6 月 23rd, 2008
望はしばらく某大学病院の精神科に通った。
でも旦那がいる土曜日じゃないと。。と
望は思っていた。やっぱり歩を教会の信者さんに
預けてばかりもいけないと、望は思い、稔のいる
土曜日に診察しようと思っていたからだ。
でも某大学病院の精神科は先生が慣れた頃、
曜日が変わって、土曜日は違う先生になる。
望も服薬治療でだいぶん症状も良くなってきた。
先生に望は「私の病気は何ですか??」と聞いた。
先生は「心因性反応だよ。」
と答えた。
望としては何だかしっくりいく答えではなかった。
それでもしばらく望は服薬治療を続けていった。
ある日、望は牧師夫人に言われた。
「今、飲んでいる薬を飲むの止めなさい。」
望は「何でですか??」と牧師婦人に聞いた。
「精神の薬を飲んでいると頭がぼやかされるから。。」
そして、牧師婦人はこうも言った。
「急に止めずに少しづつ減らしていったら良いんじゃない。」
望はまだ神様が治してくれると言う事を信じていたので
牧師婦人に言われた事をすることにした。
また精神科の先生に薬を減らした事を報告すれば
良いんじゃないか??とも望は考えた。
それが悲劇の結果になるとは望は思っていなかった。
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日曜日, 6 月 8th, 2008
退院してからしばらくの間、望は調子良く家事や育児を
していた。望は楽しかった。ようやく希望が見えてきたと
思った。でも、そう思うのもつかの間でだんだん望は
身体の疲れを感じるようになった。人の声が悪口を
言われているように聞こえるようになった。
自分の靴も分からなくなった。身なりもだらしなく、
髪はぼさぼさでも望は全く気にしなかった。
目の焦点も合わなくなっていた。
症状は日に日に前より悪い状態になった。
ある日、婦人集会の時、みんなの声が
自分の悪口を言われているように聞こえて
望は「帰る!!」と叫んだ。
信者さんが「もう帰るの??」
と言った言葉が怒ったように望には聞こえて
「もう嫌!!」と望は叫び、抱いていた歩を
放り投げた。すぐに望はわれに返り、歩に怪我が
ないか確かめようとしたがその時は歩は信者さんに
連れて行かれてしまった。望はどうしよう??と
その場を呆然と立つだけだった。
後で牧師婦人に抗議すると、「歩ちゃんは望さんが調子悪そうな
ので、信者さんの家でしばらく預かるわね。」と言われた。
望はほっとした。まだ歩を自分自身の力で育てるのは
無理なのか??とも望は思った。
その後も、望は疲れると教会の信者に歩を預けるように
なった。それでも、毎日部屋の掃除、トイレ掃除、風呂掃除、とか
家事はきちんとしとかないといけないと自分の身体を望は休める
事はしなかった。自分を追い詰めてしまった。その為、また「死に
たい。。」と思い、前入院していた頃の薬を大量に飲んでしまっ
て、胃洗浄したりした。このままではいけない今度こそちゃんと治
療しようと、一番最初に行った某大学病院の精神科に通院治療
する事にした。
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木曜日, 6 月 5th, 2008
望は2階に病室を移された。「私はまだまだだわ。。」と
ポエりんが寂しそうにつぶやいた。望はそんなポエりんに
「待っているから!!」と言った。
2階では当番がある。トイレ掃除に配膳、タバコを吸う人は
吸殻の始末。一週間に一回、おやつを買いに看護士同伴で
行く事もあるらしい。稔は一週間に一回、歩を連れて
面会に来てくれた。毎日、一回テレホンカードで稔に
電話した。退院が決まった一週間前にポエりんが2階に
やって来た。望は嬉しかった。そこで連絡先を交換した。
望は一ヶ月程入院した。退院してすぐ神様の力で
病気を治すんだ!!と望は入院していた病院から
もらっていた薬を飲むのを止めた。止めだした時
めまいがして、手足がしびれるような感覚を望は
感じた。望は「神様の働きだ!!」と喜んだ。
よくよく考えると、急に薬を止めた作用だったのだが。。
退院してしばらくは全く治ったかの様に望みも周りの人達も
思った。本当に神様が治してくれたのだと望は思っていた。
でも、しばらくして、病は再発した。
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水曜日, 6 月 4th, 2008
望は最初はナースセンターの近くの病室に入れられた。
望はベットにもぐりこんで泣いていた。病棟は鍵で閉鎖
されていた。病室にはベットに拘束されている人、
夜、無意識に服を脱ぐ人、いろいろな人がいた。
トイレには鍵がなかった。病室には敷居になる壁
がなかった。精神病棟にはプライバシーなど
なかった。朝にはラジオ体操で始まり、朝、昼、晩の
食事はみんなで食堂で食べる。食べる席は
みんな決まっていた。食べたくなかったら、残せばいい
残飯入れには残飯でいっぱいだった。
薬の時間にはみんなコップを持って一列に並んで、
自分の順番になったら口を空け看護士が
その人の薬を入れる。そしてその人がちゃんと
薬を飲んだか口を空けさせ、確認する。
何もないときは望は比較的症状が軽そうな人と
友達になった。ポエりんと言うそうだ子供もいて
歩と同じ年だそうだ。望はポエりんと意気投合した。
ポエりんと話していたら、退屈でもなかった。
望はだんだんナースステイションから離れた病室
に移された。症状が軽くなるとナースステイションから
離れた病室に移されるようだ。
週に2回、風呂の時間があった。初めて望が風呂に
入った時、頭から身体まで全て看護婦さんが洗って
くれたのには望は驚いたが。。週に一回、先生が
診察室のような所で診察してくれる。
洗濯物は自分のネットに入れて、洗濯場に置いておく。
そんな感じで望の入院生活が過ぎた。半月になった頃
2階に病室を移すことになった。
2階にいる人は、症状が軽くなった人か、
長期入院で症状がほぼ安定している人が多い。
2階にいる人は1階にも降りれる。
望はわくわくして病室を変わることにした。
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