Archive for the ‘【映像】’ Category

進歩するものしないもの

木曜日, 5 月 14th, 2009

TVシリーズ、「サンダーバード」の第1作を見る。近未来の設定とはいえ、一家族に宇宙ステーションを建設できる力って何なのだろう、とか、現在の視点で見れば、つっこみどころは満載だが、エンターテインメントとしてのクオリティは極めて高くて唸らされる。

さて、SFである。これを見るのは楽しい。マッハ20で飛んでしまう1号などは、とりあえず措く。そういう設定なのだから。新型旅客機は、仕掛けられた爆弾の有無を、空港のコントロールタワーのそばを飛ぶと、レントゲンを撮るような解析装置でスキャンされてしまう。これも2009年現在では無理だが、決して不可能には見えない。だのに、悪役は、秘密を手に入れようと、わざわざ帽子に仕掛けたフィルムカメラで撮影し、追手の手にかかってフィルムが飛び出すと、写真はダメになってしまう。同じ話の中での、この技術的なアンバランスぶりが、1964年という制作年を考えさせられるのだ。

結局のところ、見ていて何が、最も違和感を覚えたか。それは、煙草である。明らかに、青少年をターゲットとした番組において、旅客機の中の、しかも高級感が演出された場において、登場人物たちは得意げに煙をくゆらす。

 技術の進歩よりも予測が難しいのが社会の変化なのだ。

 Thuderbirds, Gerry Anderson Production. "Trapped in the sky" 1964.

追悼

月曜日, 5 月 4th, 2009

まともに聞き始めたのは、Timersのころからだったか、もっと前だったか。音楽が得意で詳しい、という人間ではないだけに、それほど、どの楽曲がどうのこうのを言うつもりはない。でも、数少ないMy Heroだったのは確か。作っていた大型映像のナレーションをしてくれると決まった時には、なんだか、うれしいようなうれしくないような。科学館なんざの教育的なコンテンツを彼がしゃべるってこと自体がフィクションのように思えた。何の準備もしてこなかったけれど、普通に、感じよく、手際よく、こなした。それはそれでかっこよかった。何かに分類される、型にはめられるのが厭なだけで、反体制とか、たぶん、どうでもよかったんじゃないかと思う。キング・オブ・ロックとか、そういう個別具体的な呼称が、ひどく、間尺にあわないような気がする。

 さよなら、忌野清志郎

 「アースストーリー ~恐竜の進化とヒトの未来~」 2005年


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