瀬名さんの本
先週の木曜日に、本当に久しぶりに、東京に行きました。5月末に東京で準備しているイベントの予行とか、あるいは、色々の用事を済ませつつ、ちょっとイベントにも顔を出し。行商人、と称して、仙台近辺と、そして、福島の食品を、両手で持てる限り持って、行きました。一部は、お土産でしたが、ほとんどを、夕方のイベントの参加者の人々に売り付けました。当初、生鮮食料品、福島のイチゴは嫌がられるかと思ったのですが、50人くらいの会場で、4パック、あっさりなくなりました。ほかに、大船渡・かもめの玉子、仙台・萩の月、石巻・白謙の笹かま、福島・薄皮饅頭など。相当な数、重たい思いをして持って行った甲斐がありました。頂いた対価を元手に、またやろうと思います。
さて、4月の半ばに出版された瀬名さんの新作「世界一敷居が低い 最新医学教室」、御恵贈感謝申し上げます。これ、仙台圏を地震後に出たら、その時から読み始めよう、なんて思っていたら、ちょっと時間がたっちゃいました。
まず、最初の感想が、前書きに、「夕刊フジ」の医療健康欄に連載、ってあったから、え、あの夕刊紙、医療健康欄と名乗るスペースがあったのか!とか、瀬名さん、夕刊フジ!、そう言えば、おっしゃっていたような、とか、なんとも、御本人には言えない申し訳ないことばかり浮かんできましたが。それはそうと、この文字数で、こういうものを、このくらいわかりやすくまとめきることが、どんだけ大変か、と、身に沁みて思うので、まずは、そこを、流石だなぁ、と思いました。
こういうもの、というのは、かなり先端を走っている、科学というか、技術、というか(最近、科学と技術を分けて論じることを推奨する向きもありますが、それはそれでわかりますが、一方で、わかるから作れる、できることでわかる、というような、混淆として、眺める角度によってどっちとも取れる領域があることも事実と思います)。本当に限られた字数の中で、何をどのようにした結果、何ができて、それが何を変えるのか、を漏らさず且つ難解さに逃げずに落とし込んでいます。90編からなるのですが、10編くらい読んだ時点で、なんか、職人的な感じもするなぁ、と。
僕は、タイトル見て、あれ、瀬名さん、臨床方面も?、と思いました。最新って言葉が、どうも、実時間として現在、っていう感覚を想起したのかな。で、あれ?っと。監修、八代さんってことだと、ますます、あれ?、と思って、ちょっと読んで、ああ、なるほど、それを、最新、と呼んだのね、と。しかし、これ、結構、取材大変でしたね、毎週これをやったわけですよね・・・ 本気で病気と向き合おうと思って読むタイプの本ではありませんが、ああ、なんか、こういう未来もあるのかも知れない、と想像して頂くことで、なんだかポジティブなメッセージの本。
そう、ここ数年で僕が読んでる、エヴリブレスにしても、大空の夢にしても、今回のも、インフルエンザ21世紀も、何だか、ポジティブで、そう言えば、まがまがしさがちょっとあった、イヴとだいぶ違う(って、あれはホラーなのよね)。これ、瀬名さんが、挑んでいることの一つなんだと思います。不気味さを煽るのって、むしろたやすい。だから、挑まなくちゃいけないのかも知れないけれど。