最終世代

最終世代だろう、と思うものはたくさんある。特にスポーツ。1981年の江川卓を後楽園球場でみたことを記憶にとどめている年下はたぶん、ほぼいないだろう。(ついでに1979年の江夏の21球を、生中継で見ていた記憶もある。)日本リーグ時代に、日産と読売の試合を見たことのある年下にあったことはない。北の湖と輪島の優勝決定戦のテレビ中継の記憶もある。蔵前で相撲も見た。外苑で、瀬古が走っているのと遭遇したこともあった。具志堅用高の試合も覚えている。無敗の皇帝の面前で、カツラギエースが逃げ切ったジャパンカップに鳥肌した。前年の、「大地が弾んだ」(杉本)シービーも生中継を覚えている。
早過ぎた暴露がワクチンになったか、同世代の感染についていけなくなる。オグリキャップ、ドーハ、辰吉。熱くなれない、何か遠くの風景に思えて。

風景。プラタナスの並木。同潤会アパート。広い通り。日が落ちると、人通りもまばらになる。ぽつぽつとともる、ネオン。薄暮。
竹の子族が出てくるよりも、もう少し前の、原宿。
自分にとっての、ほんとの東京。原風景。喪われたもの。

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