Archive for the ‘今日の記録’ Category

1 月
20
Filed Under (今日の記録) by omisono on 20-01-2012

歩行は、ただ歩くだけで良いでしょうか?

人体の構造上歩行をするとどんな作用があるのか、正しい歩行とは何かを考えると一般的な常識とは違う問題が浮かび上がってきます。

歩行の利点

血流が良くなったり運動機能が活性したりという良い側面があります。
しかし、歩行をしている患者さんの状態を観察していると面白いことに気づきます。例えば、糖尿病になったから医師から歩行をして軽い運動をしなさいと指導され行っている人を見かけるのですが、必ずしも運動の効果があがっていないと思えるある一定の変化があるようです。

運動開始初期

気分が良くなった。血圧が下がった。手足が冷えなくなった。太り気味だった体重が減少した等々の効果があったりします。

運動開始から数年

それはとても良い効果だと思うのですが、この効果は、歩行を続ければ必ず持続するとは限りません。1年程毎日30分程歩行をしていたら、足が痛くなってきたということをよく聞きます。そしてこういう痛みを起こした人は、なかなか治らないことが殆どです。湿布を貼っても整形外科や整骨院に通ってもなかなかよくならないのです。
また、最初は減少していた体重が減少しなくなり、一定の体重になったのは良いのですが、 妙に下半身に肉がついてきたというような人もいます。沢山歩行をしたから健康になるのかというとそうではないということを暗黙のうちに身体があらわしているのですが、ある理由で運動を止められなくなってしまうのです。

その理由の一つに、精神的な問題です。毎日運動を続けていると、少しでも休むと気分が悪くなったり、仕事で歩くことができないと不安になったりするのです。これはあきらかに運動依存症だといえると思います。
運動依存になると、歩かなければ不健康になるというような思考ができあがったりするのです。
どんな良いことでもこういう図式になると精神が不健康になります。精神が不健康になると必ず肉体的には姿勢の変化が起こります。

身体を猫背にして一生懸命散歩をしてる高齢の方を町で見かけると、そんな苦しそうに歩くのなら止めた方がいいのでは・・・と思ってしまいます。 運動をする時に一番大事なことは、精神も健全でなければなりません。

若い時は筋力もあるので、少々負荷をかけても身体が壊れることは少ないですが、高齢になってくるとちょっとした身体の不正な動きが命取りになったりするのです。また歩行のような高負荷でない運動の怖いところは、身体の動きに不正があるのに気づかずに続けていると、金属疲労と同じように、徐々に破壊が起こり、なかなか治らないという現象が起こることです。

つまり、疲労骨折のような症状も起こってきたりするのですが、痛みがでてくるまで、それに気づくことがないというのが現状です。骨にだけ負担がかかる訳ではなく、筋肉にも内臓にも影響が起こります。特に末梢循環の悪い人で足の末端に循環不良のある人は、感覚も鈍いので、歩けないぐらい痛みが起こらないと症状に気づかない人が殆どなのです。

これでは本末転倒で、運動をする意味がありません。私の友人も長い距離を歩いているのですが、上半身はあまり太ってこないのですが、下腹部だけが妙に太くなっているのに気づきました。何かの症状が起こるのは目に見えている状態です。何故なら正しい運動をしていて、下腹部がでてくる訳がないからです。全ての動きは下腹部周辺から起こります。

こういう人は、疲労骨折までいかなくても、足首や足の指がカチカチに硬くなってきたりします。本来運動をしているのですから、足が柔らかくならなければいけないと思います。何故なら循環が良くなっているはずだからです。しかし、歩いていない人より足がカチカチになってしまうケースが多々あります。

カチカチになるのは、筋肉が発達しているのではないのです。筋肉が発達し、力を出せる筋肉は、運動していない時は、張りが少しありますが柔らかいというのが正常な筋肉だからです。そういう選手は必ず記録が伸びます。しかし、足がカチカチになっている選手は、頭打ちし、記録が伸びないことが殆どです。これと同様に、正しく歩いて運動をしている人は、必ず足の指や足首、ふくらはぎが柔らかくなってきます。

足がカチカチになる人と柔らかい人では何が違うのでしょうか?

私がいつも指摘している正しい動かし方と関係があるのです。正しく動かすと筋肉は柔らかくなります。不正な動きをすると硬くなるのです。それでは不正な動きはどういう動きかを筋肉の状態を観察しながら確かめていくことにします。

次は正しい立ち方を説明します。

つづく・・・



1 月
08
Filed Under (今日の記録) by omisono on 08-01-2012

バランスとは人間の身体にとって、とても重要なものだとつくづく感じさせられます。

どんな屈強な身体をもっている人であっても、アンバランスがあると、見た目より、疲れを感じやすく、何かをしていてもすぐに疲れるということがあります。私も20歳になるまでは、そういう状態でした。

よく体力をつけるという意味で運動をする人がありますが、バランスの悪い人が運動をすると必ずアンバランスが大きくなり、余計に疲れやすくなったりします。もちろん適度な運動をすれば運動は決して悪くないのですが、適度という意味が正しく理解されていないことが殆どです。

適度とはどういう意味でしょうか?

適度というのはバランス面から考えると右も左も均等に運動させるということです。また内側の筋肉も外側の筋肉も均等に鍛えなければなりません。殆どの運動は外側の運動のみで、内側の筋肉を使うことはありません。

内側の筋肉を使うためには、正しい姿勢で行わなければ鍛えられません。また、内側の筋肉は当然ですが、大きな動きをすれば全く鍛えることができません。主に姿勢を維持するための筋肉なので、座る。立つ。という当たり前のことが訓練になるのです。
これを知らないで運動をすると外側の筋肉のみが鍛えられ、やがてアンバランスが起こってしまいます。

最近、テレビや雑誌などでインナーマッスルを鍛えるというようなことを 書かれているのがありますが、見てみると殆ど大きな動きであり、正しくインナーマッスルを理解していないものが殆どです。

このブログでも紹介した究極の運動法に代表される運動法は、やってみるとわかりますが、殆ど動かないのにかなりの運動量になることを体感することができます。数回やっただけで身体の中から温かくなったというような感想をよくききます。

普段から外側の筋肉ばかりを使っていると姿勢を維持する筋肉が弱り、これらの運動を行うことがとても大変だと感じたりします。また使っていない筋肉なのでどう動かして良いかがわからないという人も多く、こんな単純な動きが何故できないのかと口を揃えていうのです。普通ならそういうことはありえないことです。

適度な運動をしていると勘違いして、歩行を続けている人がありますが、歩行も外側の筋肉を使う歩き方しかしていない人が殆どです。いわゆる、小手先だけの歩き方というような歩き方です。

その歩き方の代表的なものが、パーキンソン病における小股歩行前方突進後方突進と呼ばれるような歩行方です。健常者がそんな歩き方はしていないと思われるかもわかりませんが、よく観察してみると、若干ですが、そういう歩き方をし続けている人が多いのです。

よく歩く患者さんが、腰痛などの症状を訴えて来院するとそういう歩き方をして入ってきたりするのです。もちろん、本人は全く気づいていません。小股歩行はその代表的な歩き方です。体幹を全く捻ることなく、足だけで歩行してしまうので、倒れ込むような歩行の仕方をしていたりします。体幹軸が全くねじれていないので、いわば幽霊のような歩行になってしまうのですが、本人はよく歩いていると錯覚しているのです。

歩くというのは下半身と上半身と首がそれぞれ逆方向に動く運動です。つまり脊柱の下部と中部、上部を逆向きに捻れさせることで、その反動を使ってうまく手足と頭を動かして運動しているのです。魚が水中を泳ぐように動けなければ決して正しい歩行とはいえません。そのことを理解せずただ歩けば良いと思っている人は、必ずどこかに異常を訴えることになります。運動量によっても違いますが、どこかで必ず問題が発生するのです。

しかし、そんなことを問題にする人は殆どありません。最近はメタボという言葉が流行、医者が歩きなさいと指導することで、歩行をする人が増えましたが、元々あまり動かない人が急に歩行をしはじめると必ず、アンバランスのある歩行をしてしまうので、時間とともにリスクが大きくなり、徐々に運動が制限されてくるのです。歩行をして運動をしているから血流が良くなると考えているのは、初期の段階のみで、正しく歩行をしないと必ずどこかに痛みがでてくるのです。

運動をすればアンバランスが生じ、それが元で使わない筋肉は余計に使わなくなります。スポーツでもそうですが、練習すればする程下手くそになってしまったということがよくあります。特にゴルフなどは、それをよく感じるスポーツの一つだと思います。練習時間が長ければうまくなるスポーツではないですね。

身体の使い方を意識しないとうまくならないスポーツだと思いますので、高齢になってはじめるとなかなかスコアがあがらなかったりします。身体の使い方に気をつける生活をしていれば、ちょっと練習するとうまくなったりすることもあるので、身体の使い方がとても重要なスポーツですね。それは現役の選手にもいえることだと思います。

ゴルフでスコアをあげたかったら、普段の身体の動きに注意する生活を送ることだと思います。是非究極の運動法をマスターし、普段から行ってみて下さい。練習しなくてもきっと良いスコアが出やすくなると思います。そして体調を崩すことが少なくなると思います。現役の選手も趣味でやっている人も正しい運動法をマスターし、正しく運動を適度にやってもらいたいと思います。



1 月
01
Filed Under (今日の記録) by omisono on 01-01-2012

新年あけましておめでとう御座います。



12 月
31
Filed Under (今日の記録) by omisono on 31-12-2011

今年もあともう終わりです。

今年は様々な意味で今までやってきたことがまとまった年になりました。
特に姿勢と僅かな運動方法によって、かなり難しい病気が徐々に改善するということもわかってきた年でした。

来年は、これを元にしてもっと大きく発展させていこうと考えています。

皆さん良いお年をお迎え下さい。



12 月
08
Filed Under (今日の記録) by omisono on 08-12-2011

最近、ちょっとブログの更新を休んでおりました。ちょっと休むと早くも1か月たってしまいます。

ホントに月日が流れるのは早いものだと思います。最近、鼻根部の一カ所に異常な反応を認めるような風邪(?)反応の人があります。これが様々な症状と関係しているのには驚かされます。
肩の凝りや首の凝りはもちろんですが、腰痛や膝の痛みとも大きく関係していることがあり、鼻根部の熱反応は、色んな症状を出すなぁ~と感心しています。

目の下で頬骨(眼窩の端)あたりを指先で軽く揺するように刺激しても痛みがあったりします。鼻根部と頬骨のラインには熱反応が起こりやすく、このあたりに何らかの感染が起こり、それが全身の各関節と連動しているようです。

ここを刺激すると全身の症状が良くなったりするのも不思議な感じですが、事実です。異常な緊張のある場合は、「ええ~」っと思う程の痛みが弱い力でもありますので、すぐにわかります。

顔面部って思っているよりポイントがあるので、エステなどで顏を触ってもらうと身体がスッキリしたという人がいるのもうなずけますね。

今日は他愛のない話題でしたが、ちょっとしたポイントのご紹介です。



10 月
26
Filed Under (今日の記録) by omisono on 26-10-2011

それって本当に使い痛み?

よく手を使う人が、手首の腱鞘炎で痛みが起こると、使い痛みが原因だと思うでしょう。整形外科に行ってもそういわれるので、しばらく手を使わないように安静にするのが普通です。しかし、それは本当に使い痛みでしょうか?

そんなこと、間違いないじゃ~ないか~と思う人も多いと思いますが、常識を疑う私としては、こういうことも疑ってみたくなるのです。

前回と前々回の投稿でもあきらかにしたように疲れると関節可動方向は一定方向に変位するということわかってもらえたと思います。疲れた時は、肩関節内旋、股関節外旋が起こると書きましたが、もちろん肩だけが内旋するということはありません。

実験

坐位で手をダラッとして力を抜きます。肩関節だけを内側に捻ってみて下さい。腕関節を捻らないで肩だけ捻るって難しいと思いませんか?



純粋な肩の内旋運動ってそんなに大きくないというのがわかってもらえると思います。つまり、肩関節内旋が起こると同時に腕関節も内旋してしまうということです。腕関節内旋の方がやりやすいので、手を使う時には、腕関節が優位に働くということがわかります。というより腕関節を内旋しないと見かけ上肩関節内旋は起こらないといっても過言ではありません。そして肘は屈曲し、脇から離れるようにした方が、腕関節は内旋しやすくなり、手を使いやすい形にできます。



これは自然な関節の動きです。肩関節だけを考えると、外旋しやすく内旋しにくい。腕関節だけを考えると内旋しやすく外旋しにくいということがいえます。そして、手を使うということは腕関節の内旋を多用しているということがわかります。





そして腕関節は屈曲しやすく伸展しにくいという構造になっているということです。つまりこの方向へ変位しやすいということだろうと思います。それなら使い痛みは、それらの運動に関する筋肉が異常を起こすはずだと思います。しかし、腱鞘炎で痛みがでるのは、腕関節の伸展側で、母指側が殆どです。屈側中央にも痛みがでることがありますが、伸展母指側の方が強いのが普通です。このことから考えても使っているところが痛む訳ではないということがよくわかります。

なぜ、使い痛みなら使っている屈筋側に痛みが強くでないのでしょうか?

という疑問がわいてくるのです。使っている屈筋には痛みがでずに、使わない伸筋側に痛みがでる。しかも頻度は伸側の母指側の次に小指側、屈側の中央という順番になります。それなら使い痛みではないのではないかと思うのです。屁理屈と思われる方もあるかもわかりませんが事実です。それなら腱鞘炎を起こして手首が腫れ上がっているような人に伸筋側を目一杯使わせるようにしたらどうかという疑問が起こります。

実は、それで腱鞘炎はかなりよくなることが殆どです。

指を反らし、手首を若干反らす。母指と小指が一直線になるように伸ばして伸筋を目一杯使わせる。これだけでも軽い腱鞘炎なら即座に痛みが軽減します。酷いものでもこれを毎日何度もくり返すことで、かなり良い方向へいきます。

伸筋側をよく使って、痛みが楽になるのなら、使い痛みではなく、アンバランスから起こった痛みだといえるのではないかと思います。そもそも痛みとは身体がアンバランスを脳に伝える信号なのではないかとも思うのです。

他にも例は沢山あります。肩凝りを日本人はよく訴えます。これも使い過ぎると起こると考えられたりします。しかし、手は前で使うものです。後で手を使う人はいません。つまり胸の筋肉や肩の前の筋肉がよく働いた結果起こると考えられます。もし使って悪くなるなら胸や肩の前側の痛みが顕著でなければなりません。しかし痛みや凝りを起こすのは殆どが背中側です。なぜこういう現象が起こるのでしょうか?

また僧帽筋上部あたりの肩上部の凝りより、背中から肩にかけての凝りというのが多いのも臨床的事実です。使った側が壊れないで、使わない側に痛みがでる事実の裏付けです。

そもそも痛みはなぜ起こるのか?

ということを考えて下さい。痛みは、組織が炎症などの損傷を起こしているから起こるのではなく、アンバランスになった情報を脳に伝え、全身に警告を発するためにあると考えれば、その本質が理解できるのではないでしょうか?

肩が凝ると肩もみをしたり、電気をかけたり、湿布を貼ったりします。痛む場所の血流が一次的によくなると少し楽になった感じがします。しかし、数時間もすれば、その凝りは余計に強烈なものとして戻ってきたりします。そのまま緩解してしまう人は、自然にアンバランスを調整した動きになっただけなのではないかと思います。これは痛みとアンバランスということを考えないで治療をしたことによる弊害なのではないかと私は思っています。いわゆる揉み返しというのがそれにあたります。

肩凝りがある場合、肩甲骨を内転下制(前回の投稿を参照)をし、肩関節を外旋、肘関節伸展、腕関節伸展するように使うと、位置的な問題で起こった肩凝りなら、それだけでも解消します。つまり休んでいた筋肉を使ってあげることによってアンバランスが解消し、凝りや痛みが改善しやすい状態になるということなのです。また屈筋側は引き伸ばされますので、伸筋側の緊張と屈筋側の弛緩を同時に行うことによってアンバランスが解消され、凝りや痛みがなくなっていくのです。伸筋側のみをマッサージしても効果が薄いのは、根本的な原因であるアンバランスを解消しないからといえます。つまり屈筋と伸筋のバランスが痛みや凝りに大きく関係しているということなのではないかと思います。

そこでまとめですが、痛みの起こる場所は、使う側ではなく、使ってない側に起こる

アンバランスで痛みが起こるので使っていない伸筋側のみを刺激しても意味がない

痛みや凝りの根本的な原因はアンバランスであり、それを脳に伝えるために局所が全身に警告を発している


ということです。そして、使っていない側を意識的に使えば痛みや凝りは消えるということになるのです。凝りは血流不足だといいます。確かに凝っている場所は血流不足になると思います。しかし、縮んで血流不足になるのではなく、たいていは、引き伸ばされて血流不足になるということです。

血流不足は運動されていないところに起こるはずです。運動しているところには起こりにくいというのは誰が考えてもわかります。運動されていないところというのは筋肉が引き伸ばされた状態になっているということだと思います。つまり収縮が不十分だったところです。実は臨床的には、引き伸ばされているところというのは見かけ上は緊張したように見えるのです。肘関節の運動で上腕筋が上腕二頭筋を押して張力を発生させることで筋力を出しているという投稿を再度見て頂くとわかると思いますが、緊張というのは深層の筋肉と浅層の筋肉の協調運動の障害によって起こると考えられるからです。浅層の筋肉が引っ張られることで深層の筋肉は張力が発生したと感じ、緊張を維持しようとするからではないかと思います。

医学用語で廃用性萎縮という言葉があります。骨折をし、動かさないで放置すると筋肉が萎縮していくという状態です。血液が滞ってしまうと大きなダメージが起こるということを意味していると思いますが、これと同様のことが痛みや凝りのある部位にも起こっていると考えられ、しかもそれは使う比率が悪かったために起こった一種の萎縮だと考えれば良いと思います。

肩や背中の痛みが起こりやすいという意味もこれで簡単に理解できました。また血行不良になっているのは当然で部分的に運動されてないからだと考えれば、伸筋側に痛みがでても何の不思議もないはずです。こんなことを考えることが治療と関係があるのかと思われる方もあるかもわかりませんが、アンバランスを調整するということを考えた場合、この原理を理解していないと、なんの治療もできないのではないかと思うからです。世間では整体やカイロプラクティックが鍼灸より高度な技術を持っていると誤解されている傾向がありますが、これは鍼灸側にも問題があり、このような基本的なことを理解しないで経絡や穴ということだけにこだわって治療をしている人が多いからだともいえます。学ぶべきところは学んで、古いものに新しいものを取り入れるという努力は必要不可欠なのではないかと思っています。鍼刺激というのは、国家資格としても認められた医師の次にできることが多い医療類似行為です。その勉強を3年間しっかり行ってきたのですから、社会的にもっと認められていなければなりません。

そのためにも解剖学的な関節の構造を理解するということは必要不可欠なのではないかと思います。またそれは現実的に治療効果があるというものでなければなりません。教科書だけで勉強したものではなく、自分の力で考える努力というのがとても重要になってくるのではないかと思います。



10 月
20
Filed Under (今日の記録) by omisono on 20-10-2011

前回の投稿であきらかにしたように手と足の位置関係は脊椎の状態と相関関係にあるということがわかりました。これはある意味自然な変化であり、年齢とも関係する変化です。つまり不自然な変化ではないということです。病的な状態というのは、この状態のことをいう訳ではなく、左右にアンバランスを起こした状態のことをいいます。つまり右か左へ大きく変化し、捻れや傾きが起こった状態です。またそれを補正するために他の関節に力を伝えて固まった状態ともいえます。

(図をクリックすると拡大します)





これらの変化を簡単に知る方法があります。坐位で背筋を軽く伸ばし、肘を脇の若干前にくる位置につけるようにして、右手の平を外側に捻り、左手は内側に捻ります。またその逆もやってみて下さい。身体が右へ倒れやすくなったり左へ倒れやすくなったりするはずです。それに合わせて右肩を下げたり左肩を下げたりするのですが、右手の平が外側に捻られた時に右肩は下がりやすくなるはずです。左肩は当然、あがってしまいます。左右行うとどちらかがやりにくい方があると思います。変化の少ない人は若干の違和感ぐらいしか感じないことが多いので、注意して左右の変化を感じ取って下さい。

合気道の投げを見ていると、この関節の動きを利用して投げているように見えます。例えば右手を外側に捻られると右へバランスを崩してしまいます。そこで、ワザをかける人が少し相手を押すようにすると簡単に右後に倒すことができます。これをタイミングよくやることで簡単に大きな相手を投げることができるという仕組みです。

ここで問題になるのはどちらに傾きやすいかということです。例えば右手首を外側に捻って違和感を感じる人は、右手首が普段から内側に捻れやすい癖をもっているということです。右肩があり、身体を左へ倒しやすく左へ捻っているということがわかります。脇が甘いという言い方をしますが右の脇が甘いということです。この時に体幹部にはどんな変化が起こるかを想像してみて下さい。

(注意 右手首が外側に捻れにくい ということは右手首が内側に捻りやすいということで、逆にいうと内側に捻れすぎているといえます)

前回の投稿から推察してみると手を外側に捻った場合、肩は後方向へ移動するということがわかりました。つまり、右手を外側に捻ると右肩は後下へ移動してしまうということを意味しています。つまり右肩が後へいくので左肩は前に移動しやすくなり、そして右回旋が上半身に起こるということになります。右肩甲骨は内転下制し、(図2を参照)左肩甲骨は外転上制してしまうということになり、左肋骨は開き、右肋骨が縮みます。これは左の猫背状態といえます。

頸椎下部は体幹につられて右へ倒れながら若干の回旋が起こり、目線を元に戻す(真っ直ぐ前を見つめる)ために上部頸椎では左回旋が起こってしまうという結果になります。(図5参照)

また手首は外側に捻られるので、肘は内側、肩は外側という形で逆向きの力が働くようになります。(図4は内側に捻っていますので逆向きになっていますが参照してください)隣り合う関節には逆向きの力が働くという法則に則っています。各関節は波打つように力が伝わっていくということになります。異常経絡が蛇行するということは、この現象と類似しています。異常になれば、蛇行が強くなり、経絡が太くなったり(力が強くかかったり)細くなったり(力が弱くかかったり)しています。これは以前の投稿でもあきらかにしました。関節の連動性と経絡はつながっていると思われます。皮膚表面にある経絡の現象と関節の生理が見事に一致したということになると思います。

捻挫をした関節の経絡を望触診するとそれが顕著にあらわれています。無視できない事実だろうと思いますが、それを指摘している鍼灸師は殆どいないだろうと思います。

自分自身は真っ直ぐだと思って立っているのですが、どちらかの動きが片寄っている場合、真っ直ぐではないといえます。見た目には曲がっているということはなくても、皮膚表面を注意深く観察すれば、それを伺い知ることができるということです。誰でも必ず若干の片寄りはあります。決して真っ直ぐではありません。

しかし、これにも閾値があり、大きすぎると全ての関節に影響がでてくるということになります。図を参考にして頂くとわかりますが、右手を外に捻った場合、腸骨や仙骨、尾骨にまでその影響がでてくるということがあるのです。

腰腿点の投稿で説明したように、腰の痛みも手の異常からくることが多いと書きましたが、日常で手を使うことが多いので、片寄った使い方をすれば、それが癖になって、固まってしまうことから腰部にまで影響を及ぼし、痛みがでてくるということがあるのです。

一つの関節に一つの異常が起こるとその関節を伝って全体の関節に法則どおり力が伝わっていきます。この力の伝わっている場所で力が密に集まったところが、穴といえるところでもあります。



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