10月10日(祝)は松阪へ講習会に行って来ました。 話しの内容としては、西洋と東洋の医学の違いで、どちらも病気の原因というところに到達していないというような話しをしてきました。東洋医学は体質改善方法だと思っている人が殆どですが、実際には体質改善はできません。何故なら東洋医学の基本概念である気とは何かということを具体的に示されていないからです。 基本的なことがわかっていなければ、どんな崇高に思える理論も雲をつかむような話しになってしまっています。 気とは何かを理解するためには、気の質や量などをある程度計る指標がないといけません。しかし、そういうことは一切書かれていないので、どう理解すれば良いのかは不明なままです。 それにもかかわらず、未病を防ぐというような曖昧な表現がされています。未病は未だ起こっていない病気なので、なんとでもいえる訳です。そこに私は常々疑問に思っていました。 体質改善ができるといいますが、体質が変わるとどういう変化があるのか、どういう体質のときには、身体にどんな変化が起こるのかという具体的な部分が抜けているから把握するのがどうしても困難になってしまうのです。 伝えたくても伝えられないこともあるのかもわかりませんが、それでは前にすすめないので、不完全であっても一定の評価ができるものが必要ということになってくるはずです。 そこで、私は筋力検査のみが気を判定する一つの基準となると思っています。ということ。そもそも筋力検査を誤解している人も多いということを指摘させてもらいました。気の診断における筋力検査は筋力を計る検査法ではありませんので、力比べをしたらわかることもわからないのですが、殆どの人は力比べをしてしまいます。実は筋力検査をする動きを軽く行ってもらうだけで評価は簡単にできるのですが、それを知らない人は、筋力検査を力比べだと誤解してしまうのです。 代償運動(トリックモーション)による身体の動きの観察がこれにあたります。私のオリジナルの検査法であるTM検査法の簡単な説明などもさせて頂きました。 丁度、腰痛と足首捻挫をした方が受講してくれていましたので、デモになってもらって、全体的な調整と簡単な動きの観察を行い、術前と術後にどう変化していくのかを具体的に説明しました。お二人とも数分で痛みが改善し、動きに変化があらわれました。何故そうなるのかということを感覚を使った検査法をもとに理論立てて症状の変化が取れる様子を再現していくことができなければなりません。そうではなく、ただ治るという説明では次への発展は望めませんので、そのあたりを詳細にわかりやすく説明させてもらったつもりです。 感覚と医療は切っても切り離せない問題です。感覚によって情報を得て、知識でそれを評価するという方法は、とても重要なことだと思います。そしてそこには西洋も東洋も区別はないというのが私の結論です。あるのは病める人のみです。それを観察する方法をいかに知っているかによって、治療の選択枝が増えるということになるでしょう。 観察する方法の中でもっとも信頼性の高い方法が無負荷筋力検査です。第三者が一切介入しない検査法なので、これによる変化は、非常に科学的だと私は思っております。この検査法が世界標準になれば、筋力検査によって、薬の適不適や治療法の効果の有無なども瞬時に患者さん自身に自覚してもらいながら行うことができます。 医師主導ではなく、患者主導の医療が完成するのではないかと私は思っております。今回は、その一端をお見せすることができたことは有意義な講習会だったと思っております。医療関係者のみならず、一般の人でも十分理解できるレベルになってきたのではないかと思っております。 感覚的な検査法の中では、無負荷筋力検査以外、正確に判定できる方法はないのではないかと思っています。第三者が見ても、患者本人が感じても、どちらもが同じ評価ができるということです。主観的普遍妥当性というのは、この方法以外には考えられないのではないかと私は思っています。 科学は客観的普遍性ですが、無負荷筋力検査は客観を含む主観の同一性です。私の頭の中では他に方法があるとは思えませんので、この方法をこれからも推奨していくことにしたいと思っています。
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