優位診断
漢方薬を使って反応を除去する方法
鍼灸の通常の異常経気の反応を除去する方法
の優位診断を行って、漢方的な方法が適応か、鍼灸的な方法が適応かによって治療が可能になります。風邪の反応であっても六経弁証を行い、適応六経(太陽、少陽、陽明、太陰、少陰、厥陰)を決め、その異常経気がどこにあるのかを診断します。
その経気が気水血や寒熱、虚実の何と関係が深いのかも調べます。また治本経気なのか治標経気、局所経気なのかの優位診断をすることで、その経気の性質を把握し、適応する経脈と穴を脈診と経絡触診によって決定します。
風邪でも太陽病としての反応は少なく、深くまで入った反応が多くみられ、少陰まで入っていることが殆どです。腰の痛みを訴えている方が腰に少陰の異常反応がありました。通常なら真武湯あたりが適応となる証だったと思いますが、優位診断を行うと鍼灸治療が適応で、それによる穴で調整しました。左蠡溝(肝経)右章門(肝経)で調整しました。少陰病なのに何故肝経なのかはわかりませんが、反応としてはそれで消失しました。あとは奇経治療で任脈、陰キョウ脈を左側でとり(列欠、照海)少陰病の反応が消失し、腰の痛みが楽になったみたいです。
少陰病の所見としては、やはり腎経や心経を中心に異常な圧痛が出現しますが、お腹や胸部、背部、腰部にも反応はよくでます。手足のみに入っている時はまだましですが、下腹部に入るとやややっかいで、婦人科の疾患をかかえている方は必ず、少陰の風邪反応が下腹部の奥に裏寒として存在しているようです。慢性的な腰痛などもこういう裏寒が存在し、それが消失しないとなかなか楽にならないことが多いようです。それを知らないで痛む腰に湿布を貼って冷却してしまうのでは逆効果ともいえます。
腰から股関節あたりを効率的に動かし、血流を良くすることで、深部の寒を押し出すことができます。姿勢もそこを中心に意識することで効果があがりやすくなりますので、足を閉じる姿勢を指導しました。
漢方薬的な刺激を行うのか、経気として異常反応を鍼治療で調整するのかも優位診断することで、効率をあげることができます。