前回は漢方薬について書きましたが、時間に余裕のある時に少しずつ研究をすすめていこうと考えています。
私の解釈は、鍼灸も漢方も独自の解釈なので、常識的とは言いづらいのですが、本には書いてない見方なので、ヒントになる方もあるかもわかりません。
漢方に対する常識的な知識が少ないというのは、ええ!! と思わせるような方法を平然とやってしまう可能性がありますので、おかしいなと気づいた専門家がいれば教えて下さい。
1週間前に腰痛を起こし、足の痺れがある男性
解剖学的な反応を調べると血管系の異常があり、 呼吸循環系、消化器系、泌尿器系をわけると泌尿器系の反応が強いため肝. 腎を補い自然治癒力を高める方法を考えました。
補腎、滋陰を目標にして六味丸、八味地黄丸 四物湯 あたりが適応だと考えました。八味地黄丸と六味丸を選択しましたが、ツムラの7番、87番を順番に置きました。この漢方薬を手に置くと腰の動きがよくなり、血管系の反応が消去された。他にも舌所見や髪の質等々腎虚的な状態を示す所見はありましたが、気の診断で全て決定しました。決定するのは、脈や舌、腹診等をしなくても1分以内でできますので、簡便な方法だと思います。
ちなみに87番を置いてから7番を置くと効果が半減します。順番を間違えるともの凄く緊張する場合もあるのですが、この場合、同系の処方なのか酷くは緊張しません。
7、87と書いた紙を順番にして二つに折って左のズボンのポケットに入れてもらいました。持った時と同様の状態になったことを確認したのでこれだけでも効果があると判断しました。この紙は2時間程ポケットに入れて破棄してもらうことにしています。
漢方薬は出すことはできないので、紙に気功治療をし、それを持って帰ってもらうことで効果をあげることができますが、そんな馬鹿なと思う方も多いと思います。漢方も鍼灸も基本的には気を扱う医学です。気は意識ですので、気を紙に転写することぐらいは何の苦もなく行えることです。それによって症状が改善するなら、それも一つの治療法だといえます。
基本的な裏寒反応が消失した状態で鍼治療を行い、動きの悪かった腰が一気に改善し、痺れもなくなりました。基本的な状態を補腎、滋陰に絞って調整したことが良かったと思います。
漢方薬の基本的な攻め方の防衛剤としての調整を行った訳ですが、気の診断と組み合わせると即座にその人の体質も把握することができるので、非常に役立ちます。鍼灸治療に漢方薬の考え方を取り入れることはとても有効ですが、単純に本を読んでもなかなか理解することができないと思います。やはり身体の状態をその場で観察できる方法でないと経験を積むことが難しいのではないかと思います。気の診断は、それを行う簡単な方法です。ただ気をつけなければならないことは、適応だと思っている漢方薬でもそのマイナス面があるということです。多分同系列の四物湯を手に持っても血管系の反応は消去されたと思いますが、他に異常反応がでてくるようです。胸部や前頚部に反応がでてくれば、四物湯を処方した場合の追加処方が必要となると思います。これも即座に判断することが可能です。
方法は簡単です。71番を手に置いてもらって、血管系の反応を調べつつ、顔面部から前頚部の反応を再度診れば良いのです。その時の条件は当然異常反応という広義の異常で良いでしょう。漢方的な考えを取り入れてまず何をすべきかを決めておくと治療の目標がたちやすいといえます。そのためにも漢方薬の勉強は鍼灸師でもしていく必要があると思います。