10 月
19
Filed Under (「気」の診断(筋力検査)の考察) by omisono on 19-10-2010

何が異常なのかを見極めるというのは、とても重要なことだと以前書きました。

今日はどこも症状はないですという方が来られた時、あなたならどうしますか?

また、症状は80%とれたが、20%残るという方の次の一手はどうするのか?

視点を変えないと、この問題は解決しませんが、なかなか視点を変えることができなくて、苦しむことがあります。何が異常なのかというのを症状だけで判断しようとしても、なかなか本当の問題点というのはうかびあがってこないので、私は基本的に東洋医学の気水血や虚実、寒熱といった単純な音素で病態を把握しようとしています。単純な病態を把握しておくと基本的な異常の成り立ちがよくわかります。

膝の痛みを訴えてきた人があるとします。しかし、それは膝のどの状態の異常なのかというのも問題にできます。例えば、筋肉の問題なのか、骨の問題なのか、「血」の流れが悪くなっているのか、リンパの流れが悪くなっているのか、またはそれらの複合なのかということを問題にできると思います。どの深さに存在しているのかという問題ですね。

そこで「存在」という言葉を条件にして、その位置を調べてみるということをやってみようと思いました。「血」の異常が存在するのは、「骨」であり、「筋肉」でない場合、または「筋肉」の反応が薄く、「骨」の反応が「筋肉」より強いという状態を観察しました。変形しはじめている膝の痛みですから当然といえば当然なのですが、変形性膝関節症の初めは、「血」の異常が骨にあらわれはじめてきたところからはじまるのではないかと想像できます。つまり最初は炎症があり、「水」の反応が筋肉や腱、靭帯に強くあらわれ、「骨」の反応が「筋肉、腱、靭帯」より弱く現れ、変形し初めから「血」の異常が骨にあらわれるのではないかといえます。

「存在」だけを条件にしても、その「影響」は計れません。影響と共鳴は全く違う意味があります。

気水血のみの条件に固定し、その存在(existence)、共鳴(resonance)、影響(influence)を調べカルテには、存在(exi)、共鳴(res)、影響(inf)と記しておきます。日本語で書くとどうしてもグチャグチャになってしまうので、英語の方がカルテの場所をとらないので良いかと思います。画像に筆記するので、少しでも場所を節約したいので、そうしました。時間も節約できるので好都合です。

影響と共鳴は基本的に違いがあります。影響は存在から影響を受けている反応であり、「血」の存在から「水」の影響が起こることもありえます。しかし、共鳴は「血」の存在と共鳴するところなので、同じ性質のものが違う場所にあると考えられます。

この考え方は、治本、治標、局所の考え方と類似しますが、治本、治標、局所は言葉の意味がわかりにくいという欠点があり、経絡治療では、治本のことを本治といいますし、治標のことを標治といいます。このあたりで誤解を招いてもいけないので、存在、共鳴、影響という言葉を用いて診断するという方法を考えました。

このブログに書かれた全ての内容は、私独自の考えなので、これらの文章は転載禁止とします。転載希望の方は、一言、メールでお知らせ頂き、御薗治療院のブログからという記述を加えて頂きたいと思います。



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