9 月
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Filed Under (筋力検査をマスターしよう) by omisono on 22-09-2010

経絡的な治療を行う上で、脈診は必要不可欠な方法です。脈診にも色々ありますが、やはり一番ポピュラーなものが寸口の脈の診断でしょう。一般的な経絡治療は、この脈だけで証を決定し、治療を行います。気の診断を行うと寸口の脈が必ず全身と関係する脈が現れているかというとそうではないようです。この話は何回か書いたと思います。

ただそれをどう生かすかという話は、全く別の話になると思って良いと思います。これもシステム構成が必要で何の脈を意識して診ているのかを明確にしないと正しい脈証は得られません。

今現在、何の条件付けもしないで寸口の脈を診ると右関(脾経)の脈、左関(肝経)が活性化している人が多いようです。もちろん条件付けをしないといっても誰の何にを診ているのかというのは最低条件として必要なので、肉体レベルのエーテル体の反応という条件付けで行いました。しかし、この脈証がわかりにくいという人があります。こういう人の場合、どう調べれば良いでしょうか?

気の診断は、あくまでも術者のイメージが大きな意味を持ちます。単純に脈診をしてもあやふやな答えしか返ってきません。まずこの場合ならエーテル体の反応が体表面からどれぐらいの範囲にあるのかを明確にしてみてください。エーテル体で条件付けて、体表面に触れた手を少しずつ離していくとエーテル体がどれぐらいの距離があるかわかります。だいたい10㎝程度離れたところでエーテル体の反応がなくなると思います。

内臓から体表面、体表面から体外の10㎝程度がエーテル体の反応であるという条件付けを行って再度、この脈診を行ってみて下さい。そうすると明確になる場合があります。エーテル体以外には何の条件も入っていないので、だいたい同じような脈証がでてくるのではないかと思います。時には違う脈証がでてきますが、それは自分自身の身体と交流した反応であるかもわかりません。様々な条件が考えられるので、それを明確にしていくのも気の診断の面白さといえるかもわかりません。

他の人が診ると肺経の方が優位という人があるかもわかりませんし、腎経の方が優位という人がいるかもわかりません。これは何の条件も入っていないので、自分自身の身体との交流した気を捉えているのかもわかりません。たとえ違う脈証がでてもそれが間違いではありません。何故なら何の条件付けもしていないからです。

実は一般的な経絡治療の場合、こういうことが起こっているので、脈診の結果が同じにならないということが起こるのです。条件を絞り込むと明確な診断が可能になってきますが、それもその人の経験値によって違いがあります。つまり、どんな脈証がでてもそれを信じるということが何よりも重要だということです。そして条件が大まかな場合、何故その脈がでたのかを追求していくことが重要だといえます。そうするとなるほどと思えることが多々あり、脈診の幅がでてきますし、頭が硬くならなくてすみます。

大事なことは何があってもでている脈を信じるということが大事だということです。そこから糸口が見つかり新たな発見があるかもわからないというのが気の診断の脈診の面白いところです。

通常の寸関尺の脈を診る場合も当てる指は皮膚に触れる程度で良いのではないかと私は思います。条件を変え、深く沈んだ脈を診たいと思ったら(臓の脈)、その脈が出現しますし、表面の脈を診たいと思ったら(腑の脈)その脈が出現します。

最初に寸関尺に指をあてがい、どの位置が異常脈となっているのかを最初に観察し、左右の寸関尺のどれかを決めます。一つである場合もあれば複数である場合もあり、変幻自在ですので、よく観察する必要があります。どの位置かがわかれば、その後深い脈をイメージして再度指をあて、臓の脈か表面の脈をイメージして腑の脈かを決めれば良いのです。

軽く接触する程度の脈の見方の方が感覚が研ぎ澄まされ、明確にわかると思います。私は脈診をするのに数秒で決定しますが、こういうやり方でないとなかなか異常脈を決定することは不可能なのではないかと思います。何故なら脈証は迷えば迷う程、変化してしまうからです。つまり条件設定が不安定になり、明確でなくなります。純粋思考は、短い時間しか留まりませんので、その一瞬を捉える必要があるということですね。

気の診断の脈診がうまくいかない人は、大抵こういうことでうまくいかないことが殆どだと思いますので、即決する練習をしてみてください。そして出現した異常脈を何でも良いので、まずは刺激をしてみて下さい。

例えば脾経が異常とでた場合、脾経上をイメージし、どの穴がエーテル界層における開口穴になっているのかを見つけようとします。下腿にあるのか大腿にあるのか、体幹にあるのかを区別し、僧帽筋の変化を確認しても良いと思います。

私が確認すると右太白と左周栄が開口穴となっていました。エーテル界層における脾経の開口穴といえると思います。そこを指で触って、再度僧帽筋の変化を観察します。開口穴ならば、大きな変化があらわれます。これも人によって大きな変化の人もあれば、小さい変化しかない場合もありますが、大事なことは変化したという事実です。

次に周栄穴を触ってみて下さい。この順番が正しければ、太白→周栄という組み合わせで脾経の異常脈は消えるはずです。もし脾経の異常脈が消えなければ、周栄→太白と触ってみて下さい。このどちらかで脾経の異常脈は消失するはずです。

もしこれでも消えないようなら、脾経が主治経でなく、他の経脈が関与していることになり、複数の脈証がでているということになります。脈が複数あるために一経脈上を刺激してもその関係する寸口の脈に影響を与えないということになっているのだと思います。

このようにして単純な異常脈の見方から複数の異常脈の見方が必要という結果が生まれたことになり、それによって経験値があがるということになるはずです。経験値が増えると硬かった頭が、どんなものでも受け入れる体勢になってきます。つまり、現象を信じる力が生まれるのです。今でている現象をしっかり受け止められなければ、気の診断における次はありません。次がないので迷ってしまうのです。実は気の診断がうまくなるかならないかは、ここが一番重要なので、それを決める訓練をしていないといつまでたっても力がつきません。

正しいか正しくないかは患者さんの身体が教えてくれます。正しくなければ変化ないし、正しければ変化が起こる。当たり前の話ですが、これを受け入れられない人が多く、途中で諦めてしまうようです。

何度も不審に思うことがあると思いますが、不審に思ったら単純なことを繰り返して行うと光が見えてきます。その訓練を積まないとなかなかうまくならないので、何度も何度も練習をしてみて下さい。きっと光明が見えてくると思います。一度つかんでしまえば自転車を乗るのと同じで、しばらくやっていなくてもやれば直ぐに感覚を取り戻すことができると思います。

是非頑張ってやってみて下さい。



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