虚実には、真気と邪気という気の状態という概念を採り入れるとわかりやすくなります。
最近買った本に詳しく書かれているものがあり、この概念を参考にしてみました。
(真気の入れ方と邪気の抜き方 色彩・言葉:形が気を動かす 本宮輝薫著 コスモス・ライブラリー発行 )
この本の解釈の中で面白いことを見つけました。
虚実を五つの段階にわけるというところです。
虚、虚中の実 、虚実中間、実中の虚、実という段階です。
「虚」とは、邪気はほとんど存在せず、真気のエネルギーがふそくしている状態
「虚中の実」 とは、幾分かの邪気は存在するが、後のほとんどはエネルギー不足の状態
「虚実中間」とは、真気と邪気が半々の割合で存在する状態
「実中の虚」とは幾分かの真気は存在するが、後のほとんどは邪気が充満している状態
「実」とは、真気が不足し、ほぼ邪気のみが存在している状態
(一部編集)
という説明がありました。真気と邪気を虚実で考えるというのは面白い考え方だと思い、気の診断の段階的なものと考えてみようと思いました。
真気は、先天の気と後天の気からなるもの。人体の正常な活動を支える気とされています。真気が変化して邪気になるということのようですが、「虚」の状態であれば、真気が邪気に変わり邪気実の状態になるという考え方です。
これは、私の概念でという条件付なので、著者の意図とは違うかもわかりませんが、気の診断は自由な概念を持ち出すことができるのが特徴であり、一つに統一する必要はないので、私なりの解釈で考えたいと思います。
この記述を読んで、反応をみると邪気が存在しているかどうか、真気が存在しているかどうかが、問題になり、この五つの段階で評価できるということだと思います。
それぞれの段階を邪気を1~5レベルで気の診断をし、真気も1~5レベルで 存在の反応を診てみることにしました。
私がいつも考えているように虚実の反応と実虚の反応は違うというのと同じような気がします。
虚虚実が虚中の実と同義、実実虚が実中の虚と同義と考えると非常にわかりやすいかと思います。
「虚」でもなければ「実」でもないという場合、番号を付け、1~5までの段階を設定すると、1番で「虚」、2番で「虚」、3番で「実」というような反応がでてくる場合があります。この場合は、4番で「虚」という反応がでる場合もあるので、全く同じ意味ではないとは思いますが、大まかには同じような意味と考えることができると思います。
異常反応部位をイメージングを使って調べると確かに邪気が5の場合、真気は0になります。邪気が2の場合、真気は3になります。まだ詳しく調べていないので、ハッキリはわかりませんが、邪気3真気3という場合や、邪気5真気2という反応があるかもわかりません。数字的に不具合のあるものがあるかもわかりませんが、今のところ邪気1なら真気4という形ででてきます。
この概念を使うと虚実の判定は意味がなくなるかなぁ~とも思います。虚であっても邪気が実になる訳ですから、これは瀉法をするということになるのかなと思います。それとも瀉して補すという形になるのかと思います。
そうすると先補後瀉という東洋医学の基本概念が崩れますね。
虚か実のものに邪気と真気という概念を加えると先瀉後補というのもありえるということになります。
これを理解するために私の考えでいくと一つの概念を区切りをつけるということが重要かと思います。 つまり、虚実を邪気真気の概念を採り入れて診断する場合と虚実のみで診断する場合では、反応の違いがあるということです。
このように新しい概念を加えると他の概念に不都合が起こってくる場合があります。しかし、その条件下では、それもありだと考えると、臨床的にはマッチします。
この場合も邪気を瀉して、真気を入れる先瀉後補をすると真気5邪気0の状態になります。真気が5になると虚実は中間型になるのかなぁ~と思いますが、それも合わせて調べていこうとう考えています。
まだこの見方をはじめて1日なので、もっと複雑な解釈ができるかと思います。理論だけではなく、実際の身体の反応をイメージングを使って調べ、その結果と照らし合わせるということを繰り返してこそ、そのものを把握できるようになりますので、今後観察していこうと考えています。