鼻
掌蹠膿疱症だろうと思っていた患者さんが今日も来院されました。
肩関節の動きは、とてもよくなり、動かしていても昨日のようにぎこちなさはありません。メガネをとるような動作も痛みのために右往左往するぐらいの状態でしたが、今日はメガネをとる動作やメガネの位置をなおす動作も難なくこなしていました。
顔面部から前頚部にかけての陽明病の反応が存在し、それを経筋治療で改善させることができ、治本法として、難行69難型の肝経の瀉法で行間が適応でした。腹部に治本経気が存在し、そこから全身に波及する治本経気でした。しかし、この反応を治療しても右鼻から耳にかけての局所反応が残り、経絡を無視した形の異常経気が鼻根部の一点に存在しているのを確認しました。
そこで鍼先を触れる程度の刺激を鼻にすると左肩の残っていた痛みが即座に消失し、後ろに手を回す動きも楽にできるようになりました。一瞬で動きに変化があらわれるので、治療効果を疑う余地もないでしょう。
鼻や耳の一点への刺激は全身に波及する経絡を無視した異常経気として、よく反応します。一点への刺激が効果的な場合があり、この点を中心に半径10センチ程度の異常経気が存在しています。半径10センチの円環が、一つの穴であり、円環上には臓腑や経絡の反応が出現しています。
よく耳や手に内臓が反射するという記述を本で見ることがあると思いますが、実際には、手や耳といった限定された区域にしか反射していないのではなく、全身のあらゆるところに臓腑や経絡との対応関係は存在しているのを確認することができます。
もちろん、それは筋力検査とイメージングを応用しなければわかるはずもない反応ですが、イメージングさえできれば、難なく診断することは可能です。