肩関節周囲炎
肩関節周囲炎はいわゆる五十肩と呼ばれ、初期の段階では違和感ぐらいで、中期になると強烈な痛みと疼くような痛み、それに挙上困難があり、炎症期が過ぎると、挙上困難の状態が残ります。このころは少々動かしても痛みはありません。しかし、靱帯が不安定になっていると、長期に痛みが残ったりすることがあるので、通常の五十肩とは違う経過をたどったりします。
このような場合、重要になってくるのが、側胸部から側腹部にかけての緊張です。
特に小円筋、大円筋、広背筋、前鋸筋あたりの緊張は筋筋膜性のトリガーポイントとしても有効です。支持する力が必要なので、肩甲骨や肩関節を後方へひく筋肉が大きなカギを握っています。
そして、この運動を正しく行わせるのが、腰周囲の筋肉です。その腰を支えるのは股関節や足首、足なのです。系統的にこのような部分に刺激を与えないと効果が持続しません。単純に腋窩から側胸部へ刺針をすると不安定性によって起こる痛みはなくなり、可動域はよくなりますが、長続きしません。そこで、足や腰を重点的に狙っていくのです。
そういう治し方をすると持続して痛みが起こりにくくなります。また姿勢維持がとても重要なカギを握っています。特に胸脇苦満が起こりやすく、胸椎下部背部の緊張が大きくなっていますが、広背筋は弛緩していますが、見たり触ったりした感じは緊張した状態になってしまいます。緊張していると思うからそこを刺激してしまおうとする訳ですが、ここに刺激を与えてもあまり効果はありません。それより、縮んでいる前側の胸脇部に直接刺激を加えた方が効果的です。
筋肉は弛緩しても触った時に緊張したようにみえます。ここをいくら刺激しても効果はありません。そこで重要になってくるのが、肩を構造維持的に支えるための筋肉の問題です。
腰をひくという言葉がありますが、腰をひいてしまうと肩は前にでてしまいます。前にでる。つまり、靱帯の不安定性を引き起こしてしまいやすくなる訳です。大胸筋が緊張し、胸骨部にも圧痛があらわれます。この時の圧痛の見方は、軽く圧迫し、指先を振戦させることで、圧痛をみるのが普通です。単純におさえても圧痛の有無がわからなかったりします。
また鎖骨上も振戦させながら圧迫を加える圧迫振戦法によって、検出することができます。
つづく・・・


