刺激
刺激はどれぐらい必要なのか?
どれぐらい刺激をすれば治療を完了したとすれば良いのか?
こういう問題は、治療家なら誰しもある問題だと思っています。治し方、云々より、自然治癒させられる状態にあるのかどうか、という診断というのもとても難しい問題だと思います。
強く鋭く刺激をすれば、効果があるのか?
それとも弱い刺激であっても効率よくすれば効果があるのか?
また、そのどちらもを適宜使い分ける必要があるのかというような問題も発生します。人各々によって刺激の感じ方は違いがあります。弱小刺激であっても感じる人は感じ、治療効果があがりますが、強烈な刺激であっても感じない人は感じないのです。
私自身、全体を調整するということは、筋力検査である一定の条件付けにおいて、過不足がなければ、症状のあるなしにかかわらず治療が完了したと考える方が妥当だと思っています。
時間をかけ、強烈な刺激をしても逆にアンバランスを起こしてしまっている場合も確かにあります。古典には、深い病の人に弱小の刺激をすれば、誤治となり、浅い病の人に強刺激をしても誤治となると書かれています。
その適応を決めるのは、やはり筋力検査のような検査法によって一定の条件付けを行いながら様子を観察するということが何よりも必要なことだと考えています。
難行や夢分流などの治療法は、基本的に術者に気の拡張がある場合に適応になる治療法だともいえます。もちろん気が拡張し、それらの治療法が適応であっても、それのみで治せない疾患もありますが、全体のバランスを崩さないように処置をするという意味では、とても重要な治療法であり、患者さんの気を拡張させるという意味からも必要不可欠です。
気がととのうという意味から、まず身体全体の体表面に手をかざしてもインディケーター筋が緊張しないというのが大前提です。体表面に手をかざしただけでは、痛みや症状が楽になっていないこともありますが、肉体的においては刺激の過不足は少ないと考えられます。
体外におけるアンバランスという意味では不足している場合もありますが、最低でもこの状態にしないと治療効果はあらわれません。
脈診において異常脈があらわれていない。ということも重要です。
左右の橈骨動脈拍動部の寸関尺の部位に中指をあてがってもインディケーター筋は緊張していないという条件が必要です。
気水血の音素診断でインディケーター筋が緊張しない 気水血を条件付けインディケーター筋を検査しても緊張しないという条件が必要です。等々がバランスを調整した場合に必要になってくる条件です。これらの条件を満たすことで、刺激を止めるのか続けるのかを判断することができます。
症状が残っていても反応がなくなっていれば、治療を続けなくても効果があがってきます。無理矢理治療を続けても逆効果になる場合もあるので、注意が必要です。
身体を触っていると様々な部位に異常があるのを確認することができますが、何らかの原因があるはずです。その原因を探ることが、全身にあらわれている異常な反応を消去することが可能な治療法となるのは間違いありません。
それを探すのに時間をとることは苦労以上の効果が期待できますが、ただ闇雲に刺激をすることは、無意味になってしまいます。