ちょっと予告より早めにやってみる。
過去話2話目、どうぞ。
喰う物には困らない。雨風をしのぐのにも困らない。温度も快適。
強いて言えば、デザインがアレだがな。
トレジャータウンを後にし、数ヶ月。すぐ近くのサメハダ岩に住み着くことになった。
時々来るスピアー達をのめすのにも慣れ、久方ぶりの平和な生活にも少々飽きてきたアミルだった。
「や、おばさん。きょうも元気かい?」
「アミルちゃんこそ、すこし太ったんじゃない?」
「なっ……! それはだな、暮らしぶりが余りにも平和だからだよっ! 俺は燃費がいいからな」
「だったら、”ギルド”なんてどう? 燃費がいいならけっこういい仕事だと思うけど」
トレジャータウンでの何気ない会話。ただ、”ギルド”というものに興味が出てきたので、向かってみることにした。
着いてみると、どうして遠くから気付かなかったのか、自分に苛立ちすら覚える。
ギルド=城という方程式が成り立ちそうな、そんな巨大な城。
天守閣にはご丁寧に金のコイキングのしゃちほこがあった。
「結局、ギルドって何なんだよ」
ギルドに対しての謎がまた一個増えたところで、アミルは中に入ることにした。
中に入ると、一階はがらんとした広間。奥の方に入り口を竹で塞がれた下に降りる階段がある。
近くまで来ると階段の前には穴があった。竹で組まれていて上に乗っても落ちないようにしてあるが、下から上が見えるようになっている。
「ポケモン発見! ポケモン発見!」
上に乗った途端、下から声が響いてくる。
「足型はぁ--一体誰?」
「はあ? この辺に居るポケモンじゃないのか」
「だからぁー、わかんないんですぅー!」
「ああもうウゼぇ……」
下からのやりとりが、アミルを苛立たせる。
そしてなおも続く下の論議に、アミルがキレた。
「いーから見学くらいさせろやボケえぇぇぇ!」
「エネコ来たぁぁぁ!」
足下の竹をぶち破り、穴の底に向かう。そこに居たディグダは既に土の中に逃げ込んでいたが、そんなことお構いなしに通路を通ってギルドの中に飛び出す。
「待てっ! ここからはこのビッパがお相手する!」
「うっせー!」
「ぎゃん!」
いきなり飛び出してきて何かカッコいい事を言ったビッパはアミルの尻尾の一撃であえなく意識を手放した。
「きゃー! なんなんですのこの子ー!」
「グヘヘヘ、なんか面白そうだな」
「なっ、皆さんどうしたんですか!?」
続々と集まってくるギルドのメンバーたちとなおも暴れ続けるアミル。
彼女の通った後にはポケモンの屍……もとい彼女の攻撃で動けなくなった者達がいるばかり。
「待てーい!」
「っ!?」
突然の声は、アミルを止めるのに充分な覇気を含んでいた。
「ワタシはペラップ。このギルドの副親方だ。名前と目的を言って貰おうか」
「俺か? 俺はアミルってんだ。ここには見学に来た」
「そうかそうか、だが全くそうは見えないぞ?」
「あー、悪ぃ、うっかり暴れちまった」
てへへ、と笑うアミルの前になおも立ちはだかるペラップ。
「暴れ足りないなら、ワタシが相手してやろう」
アミルの実力を見ていたにも関わらず、相手となることを宣言したペラップに対し、
「へっ、喜んで!」
高速で飛びかかるアミルだった。
to,be,next.
もう好きに暴れちゃって下さいアミルさん(
ちなみに”to be next”って過去話と現在とで書き方が違うという区分け。
次まで過去話です。それから本編に戻ります。
そう言えばアミルって情に厚い不良みたいな感じw
じゃあカレハはパシリか(ぉぃ
とりあえず今後の方針決定しました。原作から少しずつ脱線して最後はまた原点回帰が目標。
と笑ってみる。
いやですね、アレですよ。明後日から訳あって二週間ほど勉強と手伝いに時間取られるのでネタはヤバいという。
明日辺り頑張ってテスト実況終わらせるかな……
というわけでお遊びですが、どうぞ。
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〈アミル(エネコ♀)〉
「だぁーもう面倒くせぇ!」(←ちゃぶ台返し)
〈ふー〉
「何っ!? いきなり何っ!?」
〈アミル〉
「カップ焼きそば作るのが面倒くせぇんだよぉ!」
〈ふー〉
「ちっちゃ! そんなちっちゃな理由で!?」
〈アミル〉
「まぁそんなことは置いといて、初登場だから挨拶しなきゃいけねーんじゃねーの? 俺とかカレハとか」
〈ふー〉
「分かってるなら早くして欲しかった……;」
〈アミル〉
「はぁい♪ 私アミルっていいまーす☆ 今時可憐なエネコの♀でぇす☆」
〈ふー〉
「猫かぶった! エネコなだけに!?」
〈アミル〉
「いーじゃねーかよー、本編じゃそんな機会ねーんだろきっと」
〈霖雫〉
「おう、多分な」(←壁から登場)
〈ふー〉
「なんかあり得ない登場の仕方したぁっ!?(滝汗)」
〈アミル〉
「幽霊だっ! コイツ幽霊だっ!」(←尻尾でフルボッコ)
〈霖雫〉
「やめっ、止めろって! コレだよ! ”つうかスカーフ”だよ!」
〈ユハビィ〉
「お、何か楽しそうな事してますね。……あれ、そこのエネコとボーマンダは何者ですか?」
〈ふー〉
「あ、この子達新入りなの。よろしく」
〈ユハビィ〉
「そうですか、凄く楽しみですね。特にそのエネコとは仲良く出来そうな気がします」
〈アミル〉
「奇遇だな、俺もだ。あっちでゆっくり語らおうじゃないか」
〈ふー〉
「ねぇ……また手が付けられないメンバーが増えるの……?」
〈霖雫〉
「そればかりは俺にも……」
〈アミル〉
「なんか言ったかコラ」
〈霖雫〉
「言ってません何も言ってません気の所為です」
〈アミル〉
「殺れ、カレハ」
〈カレハ(ボーマンダ♂)〉
「え……いいの……?」
〈アミル〉
「ギルドに無事に帰りたいならな」
〈霖雫〉
「え、ちょ、待て、話し合えば……」
〈ふー〉
「そうそう、話せば分かるっ……!」
〈カレハ〉
「なんて言うか……ゴメン」(←ストーンエッジとか)
〈霖雫・ふー〉
「結局コイツやりやがったーーっ!」(←直撃)
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とりあえず顔見せだけ。アミルの性格とか二人の力関係とかが本編とはちょっと違った仕様になってる筈です。
そしてもうユハビィちゃんはじょうrゲフンゴフン;
それではまた日付が変わる頃お会いしましょう。
過去話だからb。beforeのbです。
なんかすんごくオリジナル。
学校行く前に速攻で更新です。
相手にも自分にも非情であれ。
それが、彼女の信念だった。
その牙城が崩された物語。
「ちきしょう……腹、もたねぇ……」
一匹の♀のエネコが、その言葉を最後に道で倒れる。満月の夜だった。
そして次に日が沈み始める頃、彼女は目を覚ました。
「どこなんだよ、ここ……」
道で倒れたと思ったら、布団の上にいた。
剥き出しの体の傷は、包帯で隠されていた。
けれど、お腹は減りっぱなし。夢じゃない。
「あら、気が付いた?」
不意に聞こえた声に、とっさに身構えてしまう。
目の前にいたのは一匹のガルーラ。手に持っているのは大きな鍋。
そこから立ちのぼってくるいい匂いに、思わず警戒を解いてしまう。
「よっぽどお腹が空いてたみたいだね。ほら、あったかい内に食べな」
鍋からお椀に移された、いい匂いの正体、お味噌汁。空腹の身にとっては何よりも魅力的だ。
「食べないの……ってありゃ、お箸と蓮華忘れてたわ。ちょっと取ってくる」
笑いながら鍋とお椀を持ったまま、ガルーラが台所へと向かう。
それを見て、彼女は諦めの溜息を付く。誰も、俺の事なんて知ったこっちゃねぇんだ。期待すんな、俺、と。
そして、心に決める。ここの住人も、信じるに値しないと。
そう、今までの奴らと同じ。私利私欲と傲慢の塊だ、と。
「あ、お椀ごと持って来ちゃったわ」
という、ガルーラのつぶやきが聞こえるまでは。
「何があったかは知らないけれど、ゆっくりしていきなよ」
食事の終わり際、ガルーラはそう言った。
食事の間、アミルという名前や生まれなどをガルーラに話した彼女--アミルだが、結局倒れていた理由は言わなかった。ただし、言葉には甘えようと思っていた。
「母親って……一般的にはこんな感じなのか……」
そう呟きながら。
その夜。
ガシャンガシャンとなにかが割れる音と、叫び声が聞こえる。
慌てて外に飛び出すと、多勢に紛れて戦うガルーラの姿が。
「しつこいんだよォ、オバサン共めがァ!」
そんな罵声を発しているのはどこのどいつか。探してみると、一匹の派手なスピアーがいた。
そのスピアーに付き従うかのように、何匹かのドクケイルやゴーストが暴れている。
それぞれが好き好きに暴れ、辺りの物を破壊している。
そして、必死に応戦していたガルーラが後ろから殴られ、倒れ込んだ。
「……てめぇらぁ……てめぇらぁ! 調子乗ってんじゃねぇぞぉ!」
その行為がアミルの怒りに火をつけたのか、アミルは吼え、飛びかかる。
尻尾の一撃で邪魔をするゴーストやドクケイルを吹っ飛ばし、そのまま大将とおぼしきスピアーに突撃する。
気付いたスピアーが振り返って”ダブルニードル”を打ち込もうとしたが、先にアミルの尻尾が当たり、、バランスを崩される。
気付くと、スピアーの目の前にはアミルの爪があり、
「俺の恩人に手ぇ出すんじゃねぇ!」
その台詞と同時にスピアーは夜空の星になった。
翌朝。
「本当に出て行っちゃうのかい? アミルちゃん」
「おばさんに見苦しいとこ見せちゃったしな。ま、住みやすい所がなかったらまた戻って来るけど」
「またお腹空かせて倒れないでよ」
「ふふん、俺も甘く見られたもんだな。大丈夫、そう遠くまでは行かないさ」
出発の準備を整えるアミルとガルーラ。見送りにはトレジャータウンのみんなも来てくれるらしい。まったく、お人好しだな、と心の中で呟く。
「じゃ、俺はもう出発する。ほんのちょっとだったが世話になったこと、忘れない」
そう、あいつらはお人好しだから。お人好しなのに、俺が憎めなかった。お人好しだけど、馬鹿には出来ない。そんな、不思議なお人好しだから。だから、俺は帰ってきたいと思う。そう、ここに。
今までにしたことのない表情でそう呟いたアミルを照らす陽射しは、心なしかやわらかかった。
to,be,next.
展開が急な気もしなくもないわけでもない(
とりあえず伏線だけ張り張り。