ああ、やっぱりなあ。そうだろうなあ。今日給油のため入ったガソリンスタンドに置いてあった、1か月以上も前の週刊誌の記事を見てそう思いました。記事の見出しは、《こんな時に防災担当大臣が「更迭」された理由》
今回の大地震・原発事故が起こった数日後、たいへんなことに気がつきました。ニュースの詳細については忘れましたが、震災関連のテレビのニュース番組で、松本龍防災担当大臣がチラッと映ったのを見たときです。「この人、防災担当大臣だったんだ。この非常時に大丈夫なんかな」
松本龍氏とは、1990年より衆議院連続当選7回を誇り、福岡の選挙区内では圧倒的な地盤を持つ民主党所属(元社会党)の政治家です。本ブログの読者のみなさんにとっては、部落解放同盟中央本部副委員長(同福岡県連委員長)であり、なにより「部落解放の父」といまも関係者から敬愛される故松本治一郎の孫として有名でしょう。選挙ともなると、「解放の議席」などと称して、同盟組織を挙げての動員が行われています。
衆院当選7回というのはベテラン政治家、有力政治家というべきでしょう。ところが、あくまでもマスコミ報道、「解放新聞」の報道を通じてのことですが、この人の政治家としての実績について耳にしたことは、わたし自身皆無です。20年以上議員をやっていながら何やってるのかさっぱりわからない。影が薄いのです。しかし、それでも年功序列か派閥の力学か、2010年9月の菅直人改造内閣で環境大臣兼防災担当大臣に就任してしまいました。
平時なら環境だろうと防災だろうと、官僚の指示通りの動いておりさえすれば、格好はつくとしても、この未曽有の大惨事を前に、この人に防災担当大臣がつとまるのか、と震災数日後、偶然テレビニュースを見て思ったものです。
すると案の定といいますか、被災地救援などに多大な悪影響を及ぼした「元凶」だとか、「まったく役立たず」で防災担当大臣は「お飾りと化した」と官邸から見捨てられているという趣旨の記事が『週刊現代』2011年4月9日号に掲載されているのを、今日になって知ったというわけです(遅過ぎました)。冒頭引用したのがその記事の見出しです。
記事全文は、講談社(『週刊現代』の発行元)の「現代ビジネス」というサイトに掲載されていますので、お読みください。
●こんな時に防災担当大臣が「更迭」された理由 | 永田町ディープスロート | 現代ビジネス [講談社]
わたしは、松本氏ではこの危機を乗り越えるのは厳しいだろうなあと思いつつも、マスコミの前にほとんど姿を現さないのは、取材に応じる暇がないほど動き回っているのかもしれないと思うことにして、以後同氏の存在は忘れてしまっていたのですが、事実は違っていたようですね。
震災発生後の松本防災担当大臣に関する記事をざっと見たところ、目ぼしいものは見つけられませんでした。かわりに、大臣が現地視察した際、福島県知事に怒鳴りつけられ、邪魔者扱いされたという以下の記事1本見つけることができただけです。
●福島民報:福島県の新聞社:ニュース|知事、防災担当相に怒り
『解放新聞』(ウェブ掲載分)でさえ何も報じていないのは、身内としても記事にしようがないほどの無能力ぶりを発揮していることの証か。そして、これだけ無能力でもマスコミや被災地から、ろくろく批判を受けないですんでいるのは、松本大臣が背負っているものを見て、ちゅうちょしているからなのか(普通ならマスコミやワイドショーなどの格好の餌食になってもおかしくないと思う)。
●本ブログ内の松本龍氏関連の記事
マリードフットノート » 億万長者と世襲議員と「解放の議席」
5 月 16
Comments are closed