Mini Loudspeaker Project
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知人にたのまれて、小型のスピーカーを作ることになりました。
ハードメープル材 側板、天板
(38 x 170 x 3050 x 2枚、 26 x 160 x 2440 x 1枚)
ミニスピーカーですが、3m単位の取り寄せなので、こんな量になってしまいました。写真は一部で、後、同じようなのが4枚あります。実際に使うのは、38mm厚のほうが 約3.8m、26mm厚のほうが 約2mです。
ハードメープル材
今回の素材は、あまり良い状態ではありませんでした。
ローズウッド材
楽器用の素材です。在庫整理品を 格安で入手しました。
側板部品
厚みを36mm、幅を130mmに正確に揃えてカットし、3mm厚に切削したローズを貼ります。その後、ビスケットジョイントのスリットを加工します。側板1枚あたり3段で、133mm + 133mm + 130mm で396mmの高さになる予定です。長さ方向は後でカットするので、ここではだいたい320mmでカットしてあります。
ビスケット
#0番です。
ビスケットをスリットに差込んで...
接続します。
本当に今回の素材は質が良くないです。シミ、入り皮、節のオンパレードです。大丈夫かな?
接着
木表と木裏に気をつけて、接着します。こういう組み方の場合、木裏を表に出した方が良いらしいのですが、今回の素材は木裏面に問題が多いので木表を表面にします。
内部のフレーム
18mm厚のバーチ合板です。このフレームもビスケットジョイントで組み立ててあります。これにメープルとローズで作った部品を取り付けていきます。前回の作品では、ここをハードメープルの木組みで作ったので異様に時間がかかりましたが、今回は簡単にしました。
側板の加工
剥ぎ合わせたら、左右の余分な部分を切断します。まだ設計値よりも2mmほど大きい状態です。そして、表面を切削して目違いを整え、厚みを設計値の33mmに揃えます。
曲面の整形
曲面に整形するのですが、すべてルーターで切削すると切削量が多く大変です。特に、今回はハードメープルなので、大量切削するとルータービットも痛みます。そこで、まず、丸ノコで1cmごとに曲面にあわせた深さの溝を掘ります。
こんな感じです。
次に、横からノミで割って大まかな形を整えます。
こんな感じなります。
この後、ルーターで切削して最終的な曲面に整形します。
曲面を切削するとこうなります。
曲面の切削は、前作の時に作ったジグを再利用しました。事前に角を落としておいたので、スムーズに切削できました。まだルーターの切削痕が残ったままですが、これで、側板は仕上げ加工を残すのみです。
やはり、メープルの板目材は変形量が大きく、切削前に2週間ほど乾燥期間を置いたのですが、加工後の一晩で反りが出て1週間で数ミリ縮んでしまいました。ルーターの切削中も乾燥と熱で反ってくるので、濡れ雑巾で冷却と湿気を補充しながらの加工となりました。
写真はできるだけ乾燥による変形を抑えるため、サランラップで保護してあります。
思ったよりも良い感じの木目が出ました。
材木の質がいまいちだったので心配しましたが、難のある部分はあまり表面に残りませんでした。それでも、左下の茶色い入り皮部分など、多少は出てしまいましたが、許容範囲です。
バーチ合板製のフレームに合わせてみました。
天板と底板も剥ぎ合わせが終わり、外形の加工に入ります。
天板と底板、バッフルの加工が終わりました。
側版と同じくハードメープルとローズのストライプで、1インチの厚みです。
前後のバッフルは、18mm厚のバーチ合板に12mm厚のMDFを重ねています。MDFの周囲はルーターでラウンド加工としました。
ユニットは、MDFを落とし込み加工して、フラットに取り付けられます。バスレフポートは、内径が51mmの塩ビパイプで、MDFで断面が表面に露出しないように覆っています。また、ポートの周囲はラウンド加工で仕上げてあります。
内部の配線
ネットワークは12mmのMDF上に作成して、後面に取り付けました。
側版の接着
内部配線を済ませてから、側版を接着します。曲面加工された側版をしっかりと圧着するため、このようなジグを用意しました。傷がつかないように側版に触れる部分は、発泡スチロールで保護しています。
下地完成
シュラックで目止めし、#1200までサンディングしたあと、リノキシンニスで下地を作りました。乾燥後、オレンジ色のギターバーニッシュで仕上げる予定です。前後のバッフルの色はまだ未定です。
ニス塗り1回目
ニス塗り2回目
ニス塗り3回目
ニス塗りはこれでおしまいです。乾燥を待ってから表面の研磨とポリッシュを行います。
バッフルの色
本体のニスと合う色が見つかりません。左のシルバーは色合いは良いけどメタリックな感じが本体の質感と合いません。右のコーヒーブラウンは、べったりして何かシルバニアファミリーみたいです。黒は避けたいし…
正月に集まった親戚に3人もプロのデザイナーが居たので、急遽 デザインチームを編成して協議した結果、第一候補にアイボリー 第二候補に藍色が選ばれました。アイボリーは、本体の形と木目 が女性的なので、女性的な色を選択したとのこと。藍色は男の拘 りを表現するそうです。で、明るいベージュに。なんかパッとしません。
やっぱりメタリック系のほうが似合うようです。
悩んだ末、 明るいベージュを下地に塗装し、ライトゴールドパールメタリック(明るいゴールドパールメタリック)にしました。スピーカーとしては変な色ですが、シルバーほどキツくなく、色合いも似合っています。
完成!
色が決まったので、すべての部品を取り付け、配線して完成です。
やっぱりハードメープルは狂いが大きいので扱いが難しく、作りにくかったです。重さも、1本で16Kgにもなって小さいのに持ち運びに苦労します。
肝心の音は、思ったよりも上質な中高音で、ハードメープルらしいシャープでさわやかな音です。低域は小型バスレフの典型的な音です。スピード感はありますが、伸びがなく少し無理した感じの音です。音場、音像は小型らしくよく表現されます。
全体にロックなどリズム系の曲にはあまり適していませんが、JAZZボーカルや小編成のクラシックなど聴くと、気持ち良くなれます。JakeやDEPAPEPEなどの弦楽器物も良い感じです。