“舞踏狂時代”

大人から習い始めたバレエにハマり続けるサラリーウーマンの日暮らしを そこはかとなく書きつくったブログ.

パリバレエ修行:特急列車タリスでの出来事

Posted by butoukyoujidai on 10 月 28, 2009

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** この記事は回想記であり、日付は内容における該当日です **
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パリからアムステルダムへ移動するのに、特急列車タリスを利用しました。
タリス(Thalys)とは、フランス・ベルギー・オランダ・ドイツの4カ国を結ぶ
高速列車です。予約時期が早ければ早いほど安いチケットが入手できます。
最安値で、パリ→アムステルダムが片道なんと25ユーロ、つまり約3000円
でした!破格です。

今日は、そのタリスに乗ってパリからアムステルダムへ移動しました。
パリ北駅(Gare du Nord) はスリが多いらしいということで、駅ではあまり
写真が撮れませんでした。本当はタリスの可愛い赤いボディの写真を載せた
かったのですが・・・

何とか撮った時刻表掲示板。


こちらはパリ北駅構内のホーム。多分停まってるのはTGV。


タリスの2等車内はこんな感じ。赤で統一されていて、とても綺麗でした。
広さも十分。


こちらは食堂車の様子。マスターがお調子者で面白かった!


そのタリス車内で奇跡が起こりました。
もうダンスの神様が降りてきたとしか思えません。

隣の席のフランス人のおばちゃん、座ったときから「ボンジュール!」と
笑顔で挨拶してくれて、感じのいい人だな~と思ってました。
列車が動き出すと、何やら雑誌のようなものを取り出し、必死にマーカー
やらペンやらで書き込みしながら読んでます。
ちらっと見ると・・・「Dancer's Medical Science」 という名の論文誌
らしき雑誌でした。身体のいろんなポーズの写真なんかも載ってて。
これは!と思い、迷った挙げ句、思い切って、

「すいません、ダンサーの方ですか?」

と話しかけました。
するとそのおばちゃんは、いえ、プロじゃないんだけど、ダンス、特にバレエが
好きで、これからオランダで開催されるダンスフェスティバルに行くの。
これはその講演の資料よ。
と、にこやかに答えてくれました。
やはりダンス好き、しかもバレエ! 何という奇跡!!
そして、私もバレエが好きで、もちろんプロではないけど、日本からパリへ
レッスンを受けにきたこと、これからアムステルダムへ友達に会いに行って
そこでもバレエのレッスンを受けようと思っていることなどを話しました。

それから、アムステルダムへの道中、ずっとバレエやダンスについて
話しました。本当に楽しかった!

そのおばちゃんはパリに在住していて、ピラティスの先生をやっている傍ら、
週3~4回バレエのオープンクラスを受けてるくらいバレエ好きとのことでした。
そして栞にしているベルリン劇場でのマラーホフの舞台の半券(写真が
載ってる)を見せてくれて、この舞台に感動して今でも半券を栞として
使ってる、と言ってました。
私も、先日見たオペラ座バレエに感動した、あんなにすごい世界があるなんて
知らなかった、ポールドブラ(腕の動き)がソフトで何ともいえず、
日本のバレエ団とは全く違うと感じた、といったことを話すと、おばちゃんも、
私も最初オペラ座バレエを見たときは幕が開いた瞬間からその美しさに
涙が出てきたのを覚えてる、といったことを話してくれて、
まさに!私も同じように感じました、と、すっかり意気投合しました。
でもおばちゃんは、自分が見たマラーホフの舞台(ロシアバレエの舞台)
はそれ以上だったと言っていました。ジャンプの柔らかさに加え、
滞空時間が長く、本当に飛んでいるのかと思ったほどだと。
そんなにすごいならいつか是非見てみたいです、と言うと、
是非見るべきよ、といってました。

それ以外にも、いろんな話をしました。
大人からバレエを始めても(私は25歳から、おばちゃんは30歳から!)
未だに情熱はさめないこと、
仕事がどんなに忙しくてもバレエのレッスンが始まると、最初のバーの
音楽が始まると、バレエだけに集中できてしまうこと、
レッスンが終わったら、なぜか仕事の疲れが癒えていること、・・・

年齢も国籍も話す言葉も違うのに、バレエに対してこんなに自分と共通
した思いを持った人がいるなんて、信じられませんでした。
と同時に、本当に嬉しかった。
偶然こんな出会いがあるなんて、もう奇跡としか言いようがありません。

おばちゃんは、もしもう一度パリでレッスン受けるなら、自分が気に入っている
先生のオープンクラスを紹介するわ、と、いくつかのスタジオと先生の名前、
スケジュールを教えてくれました。
以下はおばちゃんオススメのレッスンのメモ:

・Nadejda Kostenko 先生
 Studios Paris Centre (Rick Odums)
 54 rue du Clichy (最寄り駅は、メトロLiege駅)
 Tel: 01-40-54-75-84
 【中級】火曜13:45, 木曜13:45, 土曜12:45
 【初級】火曜19:00, 木曜19:00, 土曜14:30

・Andrej Glegolski 先生
 Cite Veron (私がこの旅行で初日に行ったスタジオ)
 【中上級】月曜~金曜13:00, 土曜15:00, 日曜15:00

そして、私が、もうすぐ日本に帰ってしまうことを話すと、
じゃあ寝る間も惜しんで舞台見たりヨーロッパ芸術に触れておくべきだわ、
寝るのは日本に帰ってからいくらでもできるんだから、とも。
そう、私の上をいく情熱家でした!

最後に、お話できて本当に楽しかった、と言ってくださいました。
私も、あなたとお話できて本当に楽しかったです、読んでた雑誌がダンスの
内容だったのでとても驚いて、思わず話しかけたんです、と言い
「メルシー、マダム。オヴァ!」と言ってお別れしました。

なんだか感動して、またもや涙が出そうになりました。
こんな奇跡が起こるとは。
こんな良い出会いがあるなんて。
今回の旅の楽しさが数百倍向上しました。

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